• タビーズは上質な旅をお届けします

参考書籍案内【ラオス】

 

ラオス関係の書籍はあまり多くはありません。とりあえず幾つか紹介します。

①ラオスの染織関係

「ラオスの布を楽しむ (布楽人双書)」

チャンタソン インタヴォン(写真:普後 均)価格:1,890円(税込)出版社: アートダイジェスト(2006/12)

日本在住のラオス人チャンタソンさんの本です。ラオスの織物を残し続けたいという彼女の思いとラオスの織物の概要が良くわかる入門の本としては最適です。ワークショップを行うホアイホン訓練センターは彼女が伝統の継承と女性の自立の為に設立したセンターです。日本で発行されているラオスの織物の本としては唯一かもしれません。

 

「ラオスの染織 = Lao textiles : 織りに浮かぶ祈り. -」

福岡アジア文化賞委員会 発行: 福岡アジア文化賞委員会(2005)

福岡市美術館で開催された展覧会の際に作成された30ページの小冊子です。全ページカラーで各地の織物の写真が掲載されています。問い合わせてみましたが残念ながら残部が無くなってしまったとのこと。

 

「世界織物文化図鑑―生活を彩る素材と民族の知恵」

ジョン ギロウ (著), ブライアン センテンス (著),国際服飾学会 (翻訳), 丹野 郁 (著)

価格: ¥ 15,750 (税込) 出版社: 東洋書林 (2001/10)

世界の織物を扱った図鑑です。写真や図版も沢山あり写真も奇麗です。この本の良い点は一般的な国別での掲載ではなく手法別に記載されている点です。手法についての説明もあります。織物好きの方には必携の本。かつて生活クラブの「本の花束」でも取り上げられました。 ●内容(「BOOK」データベースより)

一枚の布に織り込められた民族の熱い思いと技術のすべて!世界中の伝統的な布地を網羅し、身近な動植物から得た素材で、個性豊かな装身具や生活用具に仕上げていく技術を紹介。美しく、かつ技法が鮮明にわかる写真や挿絵と共に、各民族が培ってきたテキスタイルの魅力にせまる。

 

「布が語るラオス-伝統スカート『シン』と染織文化」

木村 都 (著), ヴィエンカム ナンサヴォンドァンシイ (著)

進栄堂出版発行(発売:コスモの本) (2008/10) B5判・ソフトカバー ¥2,000(税込)

ラオスの布に魅せられた木村郁さん(ミアザ主宰)とラオス人染織家ヴィエンカムさん(ペンマイ工房)共著によるシンをテーマにした本です。

 

下記は手に入りにくい本ですが紹介しておきます。

 

「ラーン・ナーの染織-ユワン、ルー、ラーオ」

著者: ソングサック・プラーンワタナクン 発行:チェンマイ大学芸術文化振興センター

価格: 500タイバーツ

タイのチェンマイ大学から発行されている本です。ラーン・ナーとはタイ北部からラオスにかけての地域を言います。この地域のユワン、ルー、ラオ族の織物に関する本です。タイでの発行物ですが写真も多く英語と日本語両表記されています。

2000円しない本ですのでタイのチェンマイに行った際には探してみると良いでしょう。

 

「Legends in the Weaving」

著者: Dara Kanlaya and members of the Group for Promotion of Art and Lao Textiles

発行: 国際交流基金(ジャパンファウンデーション JAPAN FOUNDATION ASIA CENTER)

価格: 不明

ラオスの織物の本。少数民族など各民族の織物について沢山の写真が使われています。英語とラオス語で書かれています。日本の国際交流基金の助成事業でヴィエンチャンにある団体のラオスの織物の比較研究に助成し作られた本です。日本では手に入れるのは難しいようです。ヴィエンチャンでなら可能かも知れません。現在調査中。

 

「Lao-Tai Textiles: The Textiles of Xam Nuea and Muang Phuan」

著者: Patricia Cheesman 発行: Studio Naenna Co in 2004 ISBN 974-272-915-8

タイのチェンマイに工房を持つ染織家でラオスの織りの研究家でもあるイギリス人のパトリシア・チーズマンさんの著書。

ラオスの織物に関しては一番詳しい本だと思います。「ラオスの織物について体系をしっかり踏まえ、よくもここまでとラオス織物について記述されている」との紹介もあります。2004年刊。全297頁。英語版の洋書ですがインターネットの本屋さんのamazon(アマゾン)で手にはいるようです。

 

②ラオスの食文化関係

「世界の食文化 (4) ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー」

石毛 直道 (著), 森枝 卓士 (著) 定価 3,200円  出版社: 農山漁村文化協会 (2005/01)

シリーズで出版されている世界の食文化の本です。ラオスの部分はさほど多くはないので食文化に関心のある方は図書館等で借りて読んでも面白いでしょう。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

フォーで始まる朝のベトナム、干物と塩辛のカンボジア、モチ米のラオス、油と豆のミャンマーなど、米と魚醤の地・東南アジアの食を探訪する。

 

「アジアの屋台でごちそうさま―おいしいごはん旅 ベトナム・ラオス・ミャンマー篇」

浜井 幸子 (著) 定価 1,575円  出版社: 情報センター出版局 (1998/08)

アジアの食べ歩きの旅を沢山してイラストで紹介している浜井さんの本。これは初めてラオスに行った際に書かれた本です。初めて訪れたラオスの話の中に「この世にこんなにうまくて安い国があっていいの?と言う言葉を何回つぶやいただろう」と書かれています。その後に書かれた「まんぷくアジアでおやすみなさい―おいしい屋台とやすらぎのゲストハウス タイ・ベトナム・ラオス・雲南篇」もあります。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

神戸っ子の足と舌と人脈で見つけたアジアの「食」のお宝満載。思わず舌鼓を打つ安くておいしい屋台料理をアツアツのままスクラップブックに再現した徹底食べ歩きガイド。家庭料理が味わえるトアンさんの料理教室付き。

 

③モン族関係

モン族はラオスの山岳少数民族です。もともと中国から追われインドシナ半島にやってきたと言われています。中国では苗(ミャオ)族と呼ばれています。タイ、ベトナム、ミャンマーなどの北部にも暮らしています。それぞれの国で長く暮らしているため、それぞれ異なりますがどこの国のモン族(苗族)も刺繍が美しい民族です。

ラオスのモン族はベトナム戦争の際にラオスの中を通るホーチミンルートを壊滅させたいアメリカによりアメリカ軍の特殊部隊にさせられました。ベトナム戦争終結後、タイへの難民になりアメリカへ移住せざるをえなかったモン族の人たちも沢山います。

アメリカはこのことを隠し続けてきました。1990年代半ば米国の「情報公開令」によりその実態がやっと明らかになりました。不幸な歴史をたどっているモン族関係の本です。

 

「ラオスすてきな笑顔」

安井 清子(著)   出版社:  NTT出版 (1998/12)  定価 1,890円

タイのモン族の難民キャンプで働くのを切掛けにモン族の人たちとラオスに深く関わるようになった安井さん。ラオスとラオスのモン族の人たちに対する著者の思いがあふれている本です。写真も素敵です。お薦め。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

ラオスでは、人間は人間らしく、ブタはブタらしく、みんないっしょに空の下で生きている。そんな日常の一コマ一コマを、飾りのない言葉と等身大の目線でとらえた写真とともに紹介。日本ではまだまだ知られていない、アジアの国に生きる人々の素顔。

 

「空の民(チャオファー)の子どもたち―難民キャンプで出会ったラオスのモン族」

安井 清子(著)   出版社:社会評論社 (2001/01)  定価 2,100円

同じく安井さんの本ですが、彼女がタイのモン族の難民キャンプで働くことになった切掛けから難民キャンプでの出会いや苦闘、そしてキャンプを去る日までが書かれています。涙無くしては読めない本です。一番のお薦めです。特に若い人たち、高校生や大学生にも是非読んでもらいたい本です。ご一読をお薦めします。

  • 内容(「MARC」データベースより)

タイのバンビナイ難民キャンプでボランティアをすることになった著者の奮闘記。モン族の子どもとの出会いから難民キャンプの図書館活動、モンの世界などを描き、難民の問題を考える。93年刊の増補改訂版。

安井さんが翻訳した「かたつむりとさる―ラオス・モン族の民話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)」もあります。

 

「モンの民話―ラオスの山からやってきた」[単行本]

安井 清子 (著), ワンサイ・ワン (イラスト)

出版社:デインデイガル・ベル 新改訂版 (2012/08)  定価 1,785円

安井さんがタイのモン族の難民キャンプ時代から続けている民話の採集を本にしたものです。文字を持たなかったモン族は両親から子供たちへ口伝えで民話を伝えてきました。これを録音・採取しテープから起こす作業を長らく続けています。詳しくは下記をご覧下さい。 http://dindigulbell.info/hmong/sample.html

 

「モンの悲劇―暴かれた「ケネディの戦争」の罪」

竹内 正右(著)   毎日新聞社 (1999/01)  定価 2,201円

著者はフォトジャーナリスト。長らくベトナム戦争やラオスの取材を続けてきた方です。ラオスのモン族の不幸な歴史を詳しくルポタージュした本です。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

「世界最古の長征民族」モン。彼らは、常に大国に翻弄されながら、無数の犠牲を払ってきた。本書は、1970年代、第二次インドシナ戦争の前線にかり出されたモン族の悲劇を、当時の現場密着取材、近年に公開された米国政府文書の研究をもとにまとめあげたルポである。自由を愛し、いまなお終わりなき抵抗をつづけているモンの姿は、20世紀の「民族史」に何を投げかけるのか…。

同じ著者で「ラオスは戦場だった」 出版:めこん(2005/01) もあります。こちらは著者が写真家のため写真中心の本です。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

竹内正右、1973~82年激動するラオスを最後まで撮り続けたただひとりのフォトジャーナリスト。写真で見るラオス現代史。

 

③その他

「シャム・ラオス・安南 三国探検実記」(中公文庫)

岩本 千綱 (著)  出版社名 中央公論社 (1989/11)  価格 古書で 650円ぐらいから購入可能(amazon)

20年近く前に文庫本として中央公論社より発行された本ですがすでに絶版になっています。インターネットの本屋さんのamazon(アマゾン)で古書は購入できます(http://www.amazon.co.jp)。

明治の中期にタイのバンコクからラオスを抜けベトナムまでを旅した岩本千綱の探検記。巡礼僧に扮し托鉢をしながら旅した記録です。ラオスもヴィエンチャンからルアンパバンまで山深い虎が横行する山中を徒歩で旅したところなども面白いです。

結構面白く最後まで読んでしまいました。お薦めです。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

明治29年12月から30年にかけて、巡礼僧に身をやつし冒険旅行を試みた2人の日本人。高岳親王や山田長政の事蹟を辿り、徳川幕府の鎖国令によって室町時代からの交流が途絶していた、南洋諸国の歴史的な疑問を究明する、苦難の踏査実記。