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参考書籍案内【カンボジア】

 

①ガイドブック

「アンコール・ワット 第4版―密林に眠っていた巨大遺跡 (旅名人ブックス 35) (単行本)」

谷 克二 (著), 笠原 美香 (著), 武田 和秀 (写真)

価格: ¥ 2,310 (税込) 出版社: 日経BP企画 (2007/07)

旅行ガイドブックは特に紹介はしませんが、この本はアンコール遺跡群のガイドブックと言える本です。各遺跡が写真と一緒に詳しく説明されています。遺跡見学の参考になると思います。

 

●「TRANSIT(トランジット)23号 美しき水と密林の奥―ベトナム・カンボジア・ラオス―」(講談社MOOK)

ユーフォリアファクトリー (編集) 価格: ¥ 1,800(税込) 出版社: 講談社 (2013/12/16)

講談社が発行する旅行季刊雑誌「TRANSIT(トランジット)」。ベトナム・カンボジア・ラオスの特集です。

 

②アンコール遺跡関係

「この人この世界 アンコール遺跡・残された歴史のメッセージ」

石澤良昭(上智大学学長) 定価 683円 (本体650円)   NHK出版

2007年に放映されたNHKのテレビ番組「知るを楽しむ」シリーズ「この人この世界 2007年2・3月 アンコール遺跡・残された歴史のメッセージ(25分 全8回)」のテキスト本です。番組の内容がわかりやすく書かれています。コンパクトで最新の情報も書かれているので入門としては最適です。番組のテキストとなっていますが番組を見られなかった方にもお薦めです。

何か1冊ぐらい事前に読んでおきたいという方には最適な本です。

石澤氏は上智大の元学長で上智大学アンコール遺跡国際調査団団長を務めています。

本の紹介には『「アジアの神秘」と呼ばれるカンボジアのアンコール遺跡群。40年にも及ぶ調査研究と保存活動を軸に、遺跡の魅力と謎を紹介する。』とあります。

注:すでにNHK出版には在庫が無くなったようです。インターネットの本屋さんアマゾン(http://www.amazon.co.jp)などでは古書で安く手に入ります。もしくは図書館で探してみてください。

もう少し詳しい内容では石澤氏の下記の本もあります。

  • 「アンコール・王たちの物語 -碑文・発掘成果から読み解く」 (NHKブックス) (単行本)

  石澤 良昭 (著)  定価 1,176円

 

「アンコール・ワットを読む」 石澤 良昭 (編集)

出版社: 連合出版 (2005/12)  価格: ¥ 2,940 (税込)

「ここを見てほしい、こんなことを考えながら歩いてほしい…。現地で遺跡の調査・修復に携わってきた研究者が、それぞれの研究の立場から、人々を魅了するアンコール遺跡の謎に迫る。アンコール遺跡を何倍も楽しむ本。」(「MARC」データベースより)

石澤氏の編集ですがアンコール遺跡の研究に携わってきた15人の研究者が様々な視点から書いている本です。関心のあるところだけ読んでも良いでしょう。

その他、石澤氏の書籍もたくさん出版されています。図書館などで探してみると良いと思います。

 

「アンコール・ワット―密林に消えた文明を求めて」(「知の再発見」双書)

ブリュノ ダジャンス (著), Bruno Dagens (原著), 中島 節子 (翻訳)  石澤 良昭 (監修) 出版社: 創元社 (1995/06) 価格: ¥ 1,680 (税込)

ちょっと変わった視点から書かれている本です。拾い読みや写真・絵を見るだけでも面白い本。欧米人によって再発見された当時の資料や文章、100年以上前のアンコールツアーの写真や外国人訪問者によるスケッチ、初めて訪れた日本人の話や資料なども載っています。お薦めの1冊です。

 

「アンコール・ワットの時代―国のかたち、人々のくらし」

ブリュノ・ダジャンス (著), 石沢 良昭, 中島 節子 出版社: 連合出版 (2008/03) 価格: 2,940円(税込)

アンコール遺跡群の高名なフランス人研究者ブリュノ・ダジャンス氏の新しい著作を上智大の石沢氏が翻訳した本です。この本の面白いところは幾つかの仮説にはよりますが、アンコール王朝でどのような暮らしや生活が行われていたかを集大成した点です。「第一部 クメール人の国」「第二部 クメール人の生活」としてまとめています。行政組織、経済活動、生活、宗教、文学、美術など往時の生活や暮らしについて書かれています。

 

「悲しきアンコール・ワット」(集英社新書)  三留 理男 (著)

出版社: 集英社 (2004/08)  価格: ¥ 735 (税込)

「ロダン、マルロー、三島由紀夫といった大物芸術家たちに愛されたアンコール遺跡群は、組織的盗掘と国境を越えた密売ルートによって日常的に切り崩されている。カンボジアでは、クメール文化の切り売りは、いまや一つの「産業」となっているのだ!長年、カンボジア取材を続けてきた報道写真家の著者は、十年以上にわたってアンコール遺跡の盗掘と密売を独自に取材してきた、日本で唯一のジャーナリストだ。本書は、世界遺産が直面する惨状を、豊富な現地写真とともに生々しくレポートした問題作である。」(「BOOK」データベースより)

報道写真家としても有名な三留氏のルポタージュです。盗掘の実態をルポしています。

 

「真臘風土記―アンコール期のカンボジア」 周 達観 (著), 和田 久徳 (著)

出版社: 平凡社 (1989/08)  価格: ¥ 2,310

「世界の大史跡アンコール・ワットを築いたカンボジア王国最盛期の余光漂う1296年、元の使節に随行して当地を訪れた著者が、その自然・文化・習俗・産物などを14項目にわたって簡潔に綴った見聞記。13~14世紀の当地に関する中国史料と本書原文も付載。」(「BOOK」データベースより)

遺跡を見てもどのような人たちがどのように暮らしていたかはなかなか想像できないもの。真臘(しんろう)とはカンボジアのことで元の使節に随行した周 達観という人が観察したアンコール王朝の暮らしの様子が40にも及ぶ項目で報告されています。この本を読みながら遺跡をめぐると往時の暮らしを想像しながら巡ることができるかもしれません。

すでに絶版ですので図書館で探してください。わかりやすく翻訳してあり、注釈が半分以上のため本文はさほど長くはありません。項目毎に記載されているので関心のあるところだけ読むのも良いでしょう。 注:再販されたようです(詳細不明)。インターネットの本屋さんアマゾン(http://www.amazon.co.jp)などで買えるようです。

 

「癩(らい)王(おう)のテラス」(中公文庫 A 12-4) [文庫]  三島 由紀夫 (著)

出版社: 中央公論新社 (1975/8/10)  価格: 古書

「病魔に冒されたカンボジアの王・ジャヤーヴァルマン7世が、アンコール・トムを造営しバイヨン寺院を建設してゆく愛と夢の雄大なロマンを、月の王朝の衰亡を背景に描いた物語。王の肉体が崩れ去っていくにしたがって、威容な観世音菩薩が完成していく様が、王の精神と肉体との対比で壮大華麗に描かれている。三島は1965年(昭和40年)10月にカンボジアを訪れ、アンコール・トムを見た際に本曲の着想を得たという。『熱帯の日の下に黙然と坐してゐる若き癩王の美しい彫像を見たときから、私の心の中で、この戯曲の構想はたちまち成つた』と述べている。」(癩王のテラス – Wikipedia より抜粋)

1969年、北大路欣也、山田五十鈴、岸田今日子などで帝国劇場で初演。

短い3幕の戯曲のためタイトルの本はすでに絶版です。「三島由紀夫全集〈25〉戯曲(5)」などにも収録されていますので図書館でさがすと良いでしょう。

 

③クメール伝統織り関係

「カンボジア絹絣の世界~アンコールの森によみがえる村」(NHKブックス1102)

森本 喜久男 (著)   発行元:NHK出版(2008/01)  価格:1,029円

クメール伝統織り物研究所、森本氏の本です。かつて生活クラブの図書の共同購入でも取り上げられました。タイ、カンボジアの織物に魅せられその復興を進めている森本氏の思いが現れている本です。お薦めの1冊です。

 

「メコンにまかせ―東北タイ・カンボジアの村から」

森本 喜久男 (著)  第一書林 (1998/04)  価格:¥ 2,100

クメール伝統織り物研究所、森本氏の前作の本です。残念ながら絶版のため現在は手に入りません。図書館で借りてください。この本の続きが「カンボジア絹絣の世界~アンコールの森によみがえる村」です。

 

「カンボジアの染織」(展覧会図録)

発行:福岡市美術館  2003年:184p:2,000円(税込)

2003年に福岡市美術館で開催された特別展「カンボジアの染織」の図録です。たくさんのカンボジアの織物の写真が掲載されています。またカンボジアの織機と道具の写真と説明もあります。巻末には「カンボジアの織物文化」「カンボジアの絣とナーガ」「カンボジアの染織-チャム人の果たした役割を中心に」の3つの文章が3人の方によって書かれています。織りに関心のある方には内容に比し価格も安く絶対のお薦めです。ただし、福岡市美術館でしか買えませんが郵送での取り寄せも可能です。在庫が残っているかは不明です。詳細は福岡市美術館ブックショップへお問い合せ下さい。  電話・fax:092-714-2025

 

SINRA (シンラ) 2015年 01月号「特集:シルクが紡ぐ日本の文化 里山の贈り物」[雑誌]

価格: ¥ 1,200(税込) 出版社: 新潮社(発売 2014/11/22)

新潮社が隔月刊で発行する雑誌「SINRA (シンラ)」に「カンボジア 幻の黄金の繭」として伝統の森の森本氏の活動が8ページにわたって紹介されています。本屋等で探してみて下さい。

 

③その他カンボジア関係

「好き、好き、好き、カンボジア」

大塚めぐみ 著  出版社名 原生林 (ISBN:4-87599-089-8)  発行年月 2004年08月

価格 1,575円(税込)

今回のツアーの現地手配をお願いしているピースインツアーアンコール社の日本人代表を務める大塚 めぐみさんの本。

「ハワイを期待していた新婚旅行で、夫が勝手に申し込んだのは聞き慣れない「ベトナム・カンボジアツアー」。そこで初めて出会ったカンボジアという国と、微笑みを絶やさず生きる現地の人びと。それから、彼女のカンボジアとの関わり、奮闘が始まった....。」(紹介文から)

カンボジアに魅せられた一人の日本人女性の素敵な人生が書かれています。

 

「地雷の村で「寺子屋」づくり―カンボジアひとりNGO・栗本英世の挑戦」

今関 信子 (著)  出版社: PHP研究所 (2003/11)  価格: ¥ 1,365 (税込)

栗本氏は相葉も何回か会ったことのある人です。とてもエネルギッシュにカンボジアでの学校作りに人生をついやしている人です。カンボジアの現状が良くわかるレポートです。ちょっと古いですがお薦めの本です。

(出版社/著者からの内容紹介)

「カンボジアは、長い内線の末、いまだ復興のただなかにあるアジアの国だ。しかしその復興もまだ、国境近くの村の教育までは、行き届いていない。それどころか、地雷がまだいたる所に埋まっている状態だ。それをまのあたりにしたひとりの日本人が、人生をかけてカンボジアのこどものための『寺子屋』づくりに取り組んでいる。彼の名は、栗本英世。カンボジアの中でもタイとの国境に近く、難民が大量に行き場もなくつどった町・ポイペットで、たったひとりのNGOとして活動している。」

栗本氏は、よりたくさんのこどもに教育を受けさせたいと、『寺子屋』を作り、その運営全般をしている。何もない地雷原のそばに、建物を建て、先生を雇い、先生自身を教育し、そして生徒を集める。時には、不衛生ゆえの疫病にかかり、命までかける。その姿を丁寧に描き出し、本当のボランティアとはなにか。彼を突き動かすものは何なのかを見つめるノンフィクション。

 

「慈悲魔―カンボジア支援活動で見えてきたこと」

栗本 英世 (著)  出版社: リーブル (2008/06)  価格: ¥ 980 (税込)

上記栗本氏の新しい本。栗本氏はガン(脳腫瘍)に倒れながらも現在も療養をしながら活動を進めています。

インドで物乞いをする人たちが、子どもが物乞いで生きていけるようにするために、生まれたばかりの子どもの手や足を切り取る、目を見えなくする、このような「親が心を鬼にして子どもの命を守ろうとする行為を『慈悲魔』」というそうです。

カンボジアでは多くのNGOや支援活動が行われています。貧しい村に支援の多額のお金が入りこれによって人間関係や村が崩壊していく場合もあります。また支援が自立を妨げていることもあります。

この本は10年以上進めてきたカンボジアの支援活動を振り返り、支援活動のありかたについて書かれています。一読をお薦めします。

 

ご希望の方は下記の出版社か『カンボジアこどもの家』までご連絡ください。相葉も余分に持っていますので相葉までご連絡いただいてもかまいません。

株式会社リーブル    〒176-0004 東京都練馬区小竹町2-33-24 03-3958-1206

『カンボジアこどもの家』 〒522-0064 滋賀県彦根市本町1-5-25  栗本 英世 http://cambodiakids.org/

携帯電話 080-3110-7745  自宅 0749-27-1325